重松先生の推薦本、同年代シリーズの第14作目です。森博嗣さん、初めて見る作家さんです。初めての作品読む時って、楽しみだけど、最初のとっかかりで躓くのはなぜ?

 さて、amazonの紹介文です。

生も死もない。己も敵もない―「都」を目指す途上、立ち寄った村で護衛を乞われたゼン。庄屋の屋敷に伝わる「秘宝」を盗賊から守ってほしいのだという。気乗りせず、一度は断る彼だったが…。この上なく純粋な剣士が刀を抜くとき、その先にあるものは?

 静かな本です。主人公のゼンが物静かな雰囲気のせいかな?物語が淡々と語られる印象です。

 それに反して、戦いの場面の語りは激しい。ひとことずつ改行することで瞬間を描写し、戦うものの動作・心の動きを細かに列挙することで静かな口調の中にも激しい動きが表現されます。

 こんな本読んだの初めてです。森さんの作風なんでしょうね。

 描かれているのは江戸時代?の剣の道でした。

ブラッド・スクーパ - The Blood Scooper (中公文庫)
森 博嗣
中央公論新社
2014-04-23
★★★★☆

 こういう本、好きです。もっといろんなイベントがあったらもっと楽しかったろうに。なので★一つ減点。

あきら